旅行の計画を立てていると、ふと「普段使っている財布をそのまま持っていくべきか」悩みますよね。
特に海外旅行だと防犯面や通貨の違いが心配ですし、国内旅行でも荷物をできるだけ軽くしたいと考える方は多いはずです。
実際、他の旅好きの人たちは旅行の財布をどうしてるのか、中身は入れ替えているのか、100均やモンベルなどで手に入るおすすめのアイテムはあるのかなどが気になるところだと思います。
私自身も最初は試行錯誤でしたが、今は行き先や目的に合わせて使い分けるスタイルに落ち着きました。
今回は、私の経験を交えながら、旅行用財布の選び方や活用術をご紹介します。
- 旅行用と普段使いの財布を分ける具体的なメリット
- 国内旅行と海外旅行それぞれに適した財布の選び方
- 100均やモンベルなどのコスパ最強な旅行用財布
- ハイブランドやレディース向けのおしゃれなミニ財布
旅行の財布はどうしてる?国内と海外の使い分け

旅行の準備をしていると、着替えやアメニティにはこだわるのに、意外と財布は「いつものやつ」で済ませてしまいがちですよね。
でも、実は財布を変えるだけで旅の快適度はグッと上がります。
ここでは、私が実践している国内と海外での使い分けや、中身の整理術について詳しく解説していきますね。
旅行用と普段使いの財布を分けるメリット
「わざわざ旅行用に財布を用意するのは面倒くさいな」と思うかもしれませんが、実際に分けてみるとその快適さと安心感に驚くはずです。
私が考える一番のメリットは、なんといっても紛失や盗難のリスクを分散できることです。
普段使っている財布には、クレジットカード、キャッシュカード、免許証、保険証、さらには大量のポイントカードなど、生活に必要なすべての個人情報が詰まっていますよね。
もし旅先で、しかも土地勘のない場所でこれを落としてしまったらどうなるでしょうか?
カード会社への停止連絡、警察への届け出、再発行の手続き…想像するだけでゾッとしますし、せっかくの楽しい旅行が一瞬で「手続き地獄」の悪夢に変わってしまいます。
また、旅行用の財布に分けることで荷物の劇的な軽量化にもつながります。
普段使いの長財布って、レシートやカードでパンパンになっていて意外と重たいんですよね。
旅行中はとにかく歩き回ることが多いので、1グラムでも荷物は軽くしたいもの。
必要なカード1〜2枚と最低限の現金だけをコンパクトな財布に移し替えることで、小さなサコッシュやボディバッグでも身軽に行動できるようになりますよ。
ナル肩こり軽減にも効果的です!
普段の財布をホテルのセーフティボックス(金庫)や自宅に置いておけば、万が一持ち歩いている財布を紛失しても、帰りの移動手段や生活基盤へのダメージを最小限に抑えられます。
これは「心の保険」としても最強ですよ。
国内旅行に適した使いやすい財布の特徴


国内旅行の場合、治安の心配は海外ほどではありませんが、意識したいのは「取り出しやすさ」と「コンパクトさ」です。
観光地での食べ歩きや、お土産屋さんでのちょっとした支払い、神社の賽銭など、細かい現金の出し入れが必要になるシーンって結構ありますよね。
私が国内旅行で特に重視しているのは、小銭が見やすくて取り出しやすいことです。
「今はキャッシュレス時代だから現金なんていらないでしょ?」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
経済産業省のデータを見ても、日本のキャッシュレス決済比率は年々伸びているものの、まだ完全に現金が不要になったわけではないんです。
特に地方の温泉街、古い食堂、バスの運賃、コインロッカーなどでは「現金のみ」という場所がまだまだ現役です。(出典:経済産業省『2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました』)
\バスの運賃を払うときに困った話はこちら/


そのため、お札入れと小銭入れがガバッと大きく開くタイプのミニ財布や、ワンアクションで中身が見渡せるL字ファスナータイプの財布が非常に重宝します。
レジ前で小銭を探してもたつくストレスから解放されるだけで、旅のテンポが良くなりますよ。
交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)が入るポケットが外側に付いているタイプだと、駅の改札を通るときも財布を出さずにタッチできるのでスムーズでおすすめですよ。
新幹線のチケットを入れるスペースがあるとなお良しです!
海外旅行で安全に使うための防犯対策
海外旅行となると、話はガラッと変わります。
残念ながら「日本人はお金持ちで警戒心が薄い」と思われている国も多いため、ハイブランドの長財布をズボンの後ろポケットに入れたり、無防備に手持ちしたりするのは絶対に避けたほうが無難です。
私が海外に行くときは、万が一の事態を想定して「最悪盗まれても諦めがつく財布」を選ぶようにしています。
具体的にどのような財布が良いかというと、チェーンやコイルコードが付けられる金具(Dカンやハトメ)が付いているものがベストです。
バッグの内側にあるフックと財布をコードで物理的に繋いでおけば、スリが財布を抜き取ろうとしても防ぐことができますし、自分自身がうっかり置き忘れるのも防止できます。
また、最近増えている「スキミング被害」にも注意が必要です。
満員電車や人混みですれ違いざまにカード情報を盗まれるケースがあるため、RFIDブロッキング機能(スキミング防止機能)がついた財布を選ぶのも安心材料の一つです。
外務省の海外安全ホームページでも、スリやひったくりへの注意喚起が常になされていますので、出発前には現地の犯罪傾向をチェックしておきましょう。
(出典:外務省『海外安全ホームページ』)
「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言と同じで、現金をすべて一つの財布に入れるのは危険です。
メインの財布、予備の財布(スーツケースの中など)、緊急用の隠し場所(靴の中やマネーベルト)の3箇所に分散させるのが鉄則です。
旅行前に財布の中身を整理するコツ


出発前夜、パッキングの最後に必ずやってほしいのが「財布の断捨離」です。
普段の財布に入っているスーパーのポイントカード、図書館の貸出カード、かかりつけ医の診察券、溜まったレシート…これらは旅行中には絶対に使いませんよね?
これらをそのまま持っていくのは、紛失リスクを高めるだけでメリットは一つもありません。
私はいつも、以下のものだけを厳選して旅行用財布に入れています。
旅行用財布に入れる厳選リスト
- 現金(必要最低限):現地で使う予定の金額プラス予備少々。
- クレジットカード(2枚):メインカード(VISAかMaster)と、予備のサブカード(JCBなど別ブランド)。万が一磁気不良で使えなくなった時のために必ず2枚持ちます。
- 身分証明書:国内なら免許証や保険証。海外ならパスポートのコピー(原本は貴重品入れへ)。
- 緊急連絡先メモ:スマホを紛失した時のために、カード会社の連絡先や家族の番号を書いた紙。
これだけで財布は驚くほど薄く、軽くなります。
中身をシンプルにすることで、必要なものがどこにあるか一目で分かり、会計時にもたつかずスマートに支払いができるようになります。



「あれ、カードどこだっけ?」と探す時間は、旅行中にはもったいないですからね。
ジップロックを財布として使う賢い裏技


「えっ、ジップロック?」と思われるかもしれませんが、これ、実は旅慣れたバックパッカーや海外旅行好きの間では常識になりつつある最強の裏技なんです。
特にビーチリゾートや、スコールが多い東南アジア地域への旅行では大活躍します。
ジップロック(SサイズやSSサイズなどの小さな保存袋)を財布にするメリットは、なんといっても完全防水であることと、中身が一目で分かる透明性です。
海外のお金って、慣れないうちはコインの種類や紙幣の額面を判別するのが難しいですよね。
透明な袋なら、レジ前でガサゴソ探さなくても外から見てすぐに必要なコインを取り出せます。
それに、市場や屋台で濡れた手で触っても大丈夫ですし、砂が入っても気になりません。
汚れたり破れたりしたらすぐに新しいものに交換できるコストパフォーマンスの良さも魅力です。
「貧乏くさいかな?」と心配になるかもしれませんが、海外では誰も他人の財布なんて気にしていませんし、むしろ「お金を持ってなさそう」に見えることが防犯上のメリットにもなるんです。
お札用と小銭用で2つの袋に分けるとさらに使いやすくなります。
また、国をまたいで移動する場合は、「アメリカドル用の袋」「タイバーツ用の袋」のように袋ごとに通貨を分けて管理すると、混ざらなくて便利ですよ。


みんなは旅行の財布をどうしてる?おすすめの形状


機能性や防犯も大事ですが、せっかくの旅行なら気分が上がるアイテムを使いたいという気持ちもありますよね。
ここからは、100均の便利グッズから、モンベルの機能派、そしておしゃれなブランド財布まで、具体的なおすすめアイテムをご紹介します。
100均グッズを活用した安上がりな財布


「旅行のためだけにお金をかけたくない」「浮いたお金はおいしい食事に回したい!」という方には、ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップが強い味方です。
最近の100均はトラベルグッズに力を入れているので、専用の財布コーナーがある店舗も珍しくありません。
特に私がおすすめしたいのが、メッシュケースやビニールネットケースのB7サイズやA7サイズです。
これらは本来、文房具や小物を入れるための事務用品ですが、実はお札を二つ折りにして入れるのにサイズがシンデレラフィットするんです。
メッシュ素材なら通気性も良いですし、中身がうっすら見えるので残金管理もしやすい。
何より110円なので、アウトドアで泥が付こうが、飲み物をこぼそうが、全く気になりません。
最近はデザイン性の高いコインケースや、フェイクレザーの高見えするミニポーチも充実しているので、売り場をチェックしてみると「え、これで十分じゃん!」と思える運命の出会いがあるはずです。



使い終わったら普段の小物入れとして再利用できるのもエコですよね。
モンベルなどシンプルで機能的な財布
「100均だとチープすぎるし、かといってブランド財布を汚したくない」という合理的な方に、現在無印良品のトラベルウォレットに代わる新定番として圧倒的人気を誇るのが、モンベル(mont-bell)の「トレールワレット」です。
これはもう、ミニマリストや旅行好きの間では「究極のサブ財布」として殿堂入りしているアイテムです。
この財布のすごさは、わずか15gという、持っていることを忘れるほどの圧倒的な軽さです。
耐久性に優れたバリスティックナイロンを使用しており、三つ折りの非常にコンパクトな設計。
中にはお札を折らずに入れられるスペースと、サッと取り出せる小銭入れ、そして必要十分なカードポケットが備わっています。
まさに「旅行やアウトドアに必要な機能」だけを、プロ仕様のクオリティで凝縮した財布なんです。
| 特徴 | モンベル トレールワレット |
|---|---|
| 素材 | バリスティックナイロン(超軽量・高強度) |
| 価格帯 | 2,000円台(高機能ながらコスパ抜群) |
| 重さ | 約15g(驚異的な軽さ) |
| 収納力 | お札、小銭、カード3枚がスマートに収まる |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
アウトドアブランドならではの信頼感と、飽きのこないシンプルなデザインは、どんな旅のスタイルにも馴染みます。
カラーバリエーションも豊富なので、自分のバックパックやウェアに合わせて選べるのも、モンベルならではの魅力ですね。
女性におすすめの旅行用ミニ財布
女性の場合、旅行中は小さめのショルダーバッグやサコッシュ、あるいは着物の巾着などで観光することも多いので、財布の「薄さ」と「軽さ」は死活問題です。
そこでおすすめなのが、最近トレンドの「フラグメントケース」や「三つ折りミニ財布」です。
特にフラグメントケースは、カード数枚とファスナー付きの小銭入れが一体化したような極薄のケースで、マチがほとんどないため、バッグの隙間にスッと収まります。
お札は三つ折りか四つ折りにして入れる必要がありますが、キャッシュレス派ならこれで十分です。
選ぶ際のポイントとして、バッグの中で迷子になりにくいカラーバリエーションを意識してみてください。
旅行用のバッグは黒や紺などの暗い色になりがちなので、財布まで黒だと暗い場所で探すのに苦労します。
あえて明るいイエローやピンク、シルバーなどの目立つ色を選ぶと、パッと見つけやすくて探すストレスが減りますよ。
旅行気分が上がる人気ブランドの財布
「せっかくの旅行だから、お気に入りのブランドでテンションを上げたい!」という方もいますよね。
素敵なリゾートホテルのラウンジでの支払いや、免税店でのショッピングなど、少しきちんとしたシーンがある場合は、ブランド物のミニ財布が一つあると自信が持てます。
バレンシアガの「ペーパーミニウォレット」や、サンローラン、ロエベなどのハイブランドからも、機能的でコンパクトなミニウォレットがたくさん出ています。
もし旅行用として新調するなら、傷が目立ちにくい「型押しレザー(グレインレザー)」や、汚れに強い「コーティングキャンバス」素材のものがおすすめです。
ラムスキンなどの柔らかい革は傷つきやすいので、アクティブな旅行には不向きかもしれません。
普段は長財布派の方も、旅行をきっかけにミニ財布デビューしてみると、その身軽さにハマってしまい、帰国後もそのまま普段使いに昇格する…なんていうのも「旅行財布あるある」ですよ。


結局旅行の財布はどうしてる?最適解まとめ
ここまで色々な選択肢を見てきましたが、結局のところ「旅行の財布はどうしてる」についての答えは、「旅の目的と治安レベルに合わせて使い分ける」のが正解です。
治安の良い国内旅行やリゾートホテルでの滞在なら、お気に入りのミニ財布や機能的なモンベルでスマートに振る舞うのが良いでしょう。
一方で、治安に不安がある海外の都市部や、海・山などのアウトドアシーン、フェスなどでは、100均グッズやジップロックを駆使して、徹底的にリスク管理と軽量化を図るのが賢い選択です。
「財布は一つでなければならない」という決まりはありません。
一つの正解にこだわらず、服を着替えるように、その時の旅行スタイルに合わせて財布も着替えるのが、旅上手への第一歩ですよ。
ぜひ次回の旅行から、あなたにぴったりの財布の「使い分け」を実践して、より身軽で安全な旅を楽しんでくださいね。










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