私もそうなんですが、旅行業界において
旅行代理店と旅行会社の違いって、何だろう?
と思ったことはありませんか?
そこで、この記事ではそれぞれの特徴や役割、業界の現状について詳しくご紹介します。
また、個人手配旅行と旅行代理店の利用の違いについても触れていきます。
- 旅行代理店と旅行会社の違いと役割
- 代理店利用と個人手配の利点と欠点
- 新型コロナの旅行業界への影響
- 業界の新取り組み(ワーケーション、地域活性化、デジタル化)
旅行代理店と旅行会社の基本的な違い
旅行代理店の特徴
旅行代理店は、旅行会社が企画・手配したツアーや航空券、宿泊施設などの旅行商品を、代理販売する役割を担っています。
- ツアー参加者に対して適切な旅行プランをアドバイスし、予約手続きを代行
- オンライン上で取引を行い、宿泊施設や移動手段の手配
- 大手旅行会社や航空会社と提携
お客様から手数料を得ることでビジネスを成立させています。
独自の特典や価格で商品を提供できることが魅力です。
旅行会社の特徴
旅行会社は、旅行商品の企画・開発・販売を行う企業です。
区分 | 企画可能な旅行 |
---|---|
第1種 | 海外・国内の旅行 |
第2種 | 国内旅行のみ |
第3種 | 一定の条件下での国内旅行 |
地域限定 | 特定区域の国内旅行のみ |
マーケティングや商品企画、営業、販売、ツアーコンダクターなどの職種を設定し、幅広い業務内容を担っています。
また、宿泊施設や交通手段などの仕入れを行い、最適な旅行プランを顧客に提案します。
旅行業界の現状と今後の展望
新型コロナウイルスの影響
旅行業界は新型コロナウイルスの影響で大きく変化しています。
国内旅行需要を喚起する政策が掲げられましたが、需要喚起は期待通りに進まず、インバウンド旅行者も大幅に減少しています。
このため、旅行会社や旅行代理店は、より効果的な販売戦略やサービスの提供が求められています。
一方で、ワクチン接種が進むことにより、徐々に外国人旅行者の回復が見込まれています。
しかし、完全な回復にはまだ時間がかかると予想されるため、旅行業界は工夫しながら成長を目指す必要があります。
ワーケーションやMICEなどの新しい動き
ワーケーションは、リモートワークをしながら観光地やリゾート地に滞在し、リフレッシュを図る新しい働き方です。
これに加えて、MICE(会議、報奨旅行、国際会議、展示会などのビジネスイベント)も経済効果が期待される新しい動きとなっています。
これらの新しい動きを取り入れた商品展開やプランニングが求められる中、旅行会社や旅行代理店は柔軟に対応することが重要となっています。
また、地方自治体との連携による観光資源の発掘や発信も、地域の観光経済活性化につながる取り組みです。
旅行代理店と個人手配旅行の違い
旅行代理店を利用のメリット・デメリット
以下の表に、旅行代理店を利用する際のメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
プロのアドバイスが受けられる パッケージツアーで安心して手配できる 特典がつくことがあり、閑散期には安い料金の日程もある 混み合う日程でも予約が取りやすい独自の枠がある トラブルが起きた場合に旅行代理店が対応してくれるため安心 | 予約や相談のために店舗に出向く必要があることがあり、時間がかかる パッケージツアーではアレンジがしにくい場合がある 予約の制限がある場合があり、注意が必要 |
個人手配旅行のメリット・デメリット
以下の表に、個人手配旅行のメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
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自由にプランニングができる 日程やスケジュールを自由に決められる 民宿や格安のLCCなど、旅行代理店では取り扱っていない選択肢がある インターネットで料金比較ができ、お得に旅行できる | 情報収集から予約まで全て自分で行う必要があり、時間と手間がかかる 知らない土地や初めての場所では失敗する可能性がある 細かいところも自分で確認しなければならない |
旅行業界における新たな取り組み
地域活性化との連携
地方の観光客の誘致が課題となっているため、地方自治体と連携し、観光資源の発掘や発信が増えることが期待されています。
地域の特産品販売やイベント企画、地元と連携した体験型プランなどが観光地の魅力を引き出し、地域活性化につながります。
また、訪日外国人に対しても、地方の観光資源をアピールし、ゴールデンルートを中心に回るだけでなく、地方にも足を運んでもらう取り組みが求められています。
デジタル化に対応したサービス展開
インターネット専業旅行会社(OTA)が急成長し、従来の旅行会社との競争が激しくなっています。
これに対応するため、旅行会社はデジタル技術を利用した次世代の旅行販売やサービス展開を進めています。
例えば、JTBはデジタル技術を活用した1000億円の投資計画を発表しています。
ビッグデータ分析やAIを活用したパーソナライズされたサービスなど、デジタル化に対応した新しいサービスが期待されています。
これにより、顧客に満足度の高い旅行プランを提供し、旅行業界全体の発展に寄与することが可能となります。
旅行代理店と旅行会社の違い:まとめ
旅行代理店は旅行会社と提携して商品を代理販売し、旅行会社は商品の企画・開発・販売を行います。
新型コロナウイルスの影響とインターネットの普及により旅行業界は変化し、ビジネスモデルの変革、デジタル化、地域連携が重要になっています。
記事のポイントをまとめます。
- 旅行代理店は旅行会社が企画したツアーや航空券を代理販売する
- 代理店は適切な旅行プランをアドバイスし、予約手続きを代行
- 旅行代理店は手数料を得てビジネスを成立させる
- 多くの代理店は大手旅行会社や航空会社と提携
- 旅行会社は旅行商品の企画・開発・販売を行う企業
- 旅行会社は国内外の旅行を企画し、広範な業務を担う
- 新型コロナウイルスの影響で旅行業界は大きな変化を迎える
- ワーケーションやMICEは旅行業界の新しい動向
- 地方自治体との連携が地域活性化に寄与
- デジタル化によるサービス展開が旅行業界のトレンド
- 旅行代理店と個人手配旅行では利用のメリット・デメリットが異なる
- 旅行業界はビジネスモデルの変革やデジタル化の取り組みが重要
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