【実体験】箱根旅行中に大雨!靴が濡れた時の応急処置と乾かし方

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雨の旅行で靴が濡れたら?②

2024年5月、夫と二人で一泊二日の箱根旅行に出かけました。

実は私たちが箱根を訪れるのは今回が二度目。

初めて訪れたのは2019年6月で、そのときは二泊三日の旅でした。

宿泊した「吉池旅館」の温泉とお食事がとても素晴らしく、いつかまた泊まりたいねと話していた思い出の旅でした。

そのとき心残りだったのが、大涌谷。

ちょうど火山活動の影響で立ち入り規制がされており、ロープウェイも運休中。

テレビやガイドブックで見るあの噴煙地帯を、実際に歩くことができなかったのです。

そこで今回の旅行は、「もう一度、箱根へ。そして今度こそ大涌谷へ行こう」という気持ちを込めて、再訪を決めました。

新緑のまぶしい5月。

初夏の爽やかな空気の中で、大涌谷の風景を心ゆくまで楽しもうと、期待を胸に箱根湯本へ向かいました。

ところが、一日目は思いがけない大雨。

予定していた観光を一部変更しなければならなくなり、さらに靴がぐっしょりと濡れてしまうという予想外の事態にも見舞われました。

今回は、そんな箱根での雨の一日と、それを乗り越えて迎えた晴れの翌日、大涌谷での体験。

そして、旅先で役立った靴の応急処置について綴りたいと思います。

旅行中に急な雨に降られた方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

目次

一日目、予定していた大涌谷観光を断念

芦ノ湖側から見た箱根神社の鳥居

一日目の午後には、ロープウェイで大涌谷へ向かい、あの白い噴煙の中を歩くことが旅の目玉になるはずでした。

しかし、朝から空模様はどこか怪しく、昼を過ぎた頃には本格的な雨が降り出し、やがてそれは大雨へと変わっていきました。

ロープウェイの運行状況も不安定で、現地に着いても視界はほとんど望めそうにありません。

無理をせず、今回は見送るという判断をしました。

その代わりに、比較的アクセスしやすく、雨の中でも歩けそうな場所として選んだのが、箱根神社。

芦ノ湖のほとりに佇む由緒ある神社で、前回も訪れたお気に入りの場所のひとつです。

雨の中での箱根神社参拝と、ぐしょ濡れの靴

車で元箱根へ向かう頃には、さらに雨足が強まり、傘を差していても衣服の裾や袖が濡れるような状態に。

特に困ったのは足元でした。

スニーカーの中に水が染み込み、靴下まで濡れてしまい、歩くたびに「ぐちゅっ」と音がするほどになってしまいました。

雨の中の箱根神社の本殿の様子

こんな状態で歩き続けるのは正直つらいものがありましたが、それでも箱根神社の境内に一歩足を踏み入れたとき、不思議と心が落ち着きました。

霧に包まれた参道、雨に濡れて黒く光る石畳、静かに佇む鳥居。

晴れた日とはまったく違う、厳かで幻想的な雰囲気に満ちていて、これはこれで得がたい体験だったと感じました。

観光というよりも、どこか祈るような気持ちで過ごした時間だったかもしれません。

吉池旅館での応急処置:新聞紙が救世主に

宿泊したのは、箱根湯本駅から徒歩7〜8分ほどの場所にある「吉池旅館」です。

広々とした庭園に囲まれた歴史ある旅館で、昭和の雰囲気を色濃く残すたたずまいには落ち着きがあり、部屋は広めの和室。

窓からは木々の緑が美しく、前回泊まったときと同じように、のんびりとくつろぐことができました。

お風呂は自家源泉を含む複数の源泉から引かれたかけ流しで、肌に優しいお湯が印象的。

吉池旅館の食事処「Dining Room 放心亭」
画像出典:楽天トラベル

夕食は食事処「Dining Room 放心亭」でライトアップされた庭園を見ながらいただきました。

前回同様、季節の食材をふんだんに使った和食は量も多く、見た目にも美しく、味も申し分ありませんでした。

そんな中で困ったのが、びしょびしょになってしまった靴。

翌日も観光を予定しているのに、このままでは歩けません。

箱根湯本駅の方に靴屋さんがあったら、購入しようか…と考えたのですが、ネットで調べてみても、靴屋さんなどありませんでした。

でも、部屋のドライヤーだけでは乾かすには力不足。

浴室乾燥機のような設備もなく、どうしたものかと悩んだ末、フロントに電話をしてお願いしてみました。

「申し訳ありませんが、もし不要な新聞紙がございましたら、少しいただけますか。靴を乾かしたくて……」

すると、スタッフの方が快く応じてくださり、ほどなくして袋いっぱいの新聞紙を部屋まで届けてくださいました。

びしょ濡れになった靴と中に入れた新聞紙、下に敷いたタオル

その新聞紙を丸めて靴の中に詰め、1時間ほど経ったら新しいものに取り替える。

これを数回繰り返したことで、翌朝にはなんとか履いて外に出られる程度にまで乾かすことができました。

靴乾燥機のような機器があればより便利だったとは思いますが、この新聞紙の応急処置には本当に助けられました。

親切な対応をしてくださった旅館のスタッフの皆さんには、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

ナル

お世話になった吉池旅館については、こちらです。

箱根吉池旅館外観
画像出典:楽天トラベル
箱根湯本温泉 吉池旅館
  • 場所:〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本597 Tel. 0460-85-5711
  • タイプ:旅館
  • 貸切風呂:二種類有り(有料:45分/宿泊者2,200円・日帰り3,300円)※チェックイン時に予約
  • 特徴
    • 四季折々の回遊式庭園、源泉掛け流しの天然温泉
    • 庭園面積: 一万坪
    • 源泉数: 6本の自家源泉掛け流し
    • 風呂の種類: 自然石の庭園露天風呂、貸切風呂など多様
    • 食事: 相模湾・駿河湾の海の幸、箱根・足柄の旬の食材を使った和食膳

二日目、快晴の大涌谷でリベンジ観光

見晴台から見える綺麗な富士山の景色
見晴台から見えた富士山
大涌谷の白い蒸気が上がる風景
大涌谷の白い蒸気

そして二日目。

朝起きてカーテンを開けると、そこには前日とは打って変わって、雲一つない青空が広がっていました。

この日こそ、大涌谷へ。

ロープウェイも運行しており、標高を上げていく途中、車窓から見える芦ノ湖や山々の景色には思わず声が出てしまうほど。

そして、ついにたどり着いた大涌谷の噴煙地帯。

白い蒸気が音を立てて立ちのぼり、硫黄のにおいがあたり一面に漂うこの場所は、まさに地球の息吹を感じるような迫力がありました。

売店で購入した黒たまごを持つ手
名物の黒たまご

前回は立ち入りできなかった場所に、今回は自分の足で立つことができた。

それだけで、この旅の意味は十分だったように思います。

名物の黒たまごもいただき、帰り道は心も体もすっきりと満たされた気持ちで宿を後にしました。

雨の日に備えて、持っておくと安心なもの

今回のように、旅行中に突然の大雨に見舞われることもあります。

そんなときのために、以下のようなものを持っておくと安心だと実感しました。

レインシューズカバー

靴用の簡易乾燥剤

新聞紙または吸水クロス

風に強いしっかりした傘

レインコート(上下)

折り畳みレインブーツ

以上の6つと+替えの靴下(最低1組、多めにあると安心)

特に、天気予報で雨の予兆があったり、旅先で「雲行きが怪しい」と感じた時には、こうした備えがあるかどうかで、その日の快適さがまったく違ってきます。

靴が濡れると不快なだけでなく、体調にも影響が出かねません。

備えがあるだけで、気持ちにも余裕が生まれ、雨の日の観光も前向きに楽しめるようになります。

まとめ

旅は、思い通りに進むことばかりではありません。

天候に左右されることもあれば、思いがけないハプニングに見舞われることもあります。

今回の箱根旅行も、大雨による予定変更や靴のトラブルなど、少し大変な面はありました。

けれども、静かな雨の中での神社参拝や、宿の方の親切な対応、そして念願の大涌谷への再訪といった体験は、忘れがたい思い出として、今も心に残っています。

晴れの日の箱根も素晴らしいけれど、雨の日の箱根には雨の日なりの魅力がある。

そして、思いがけない展開も、旅の記憶になるということを、改めて実感しました。

予定通りにはいかなくても、それでも旅は旅。

そのすべてを含めて、かけがえのない体験なのだと思います。

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